デスノート復活!2020年新作読み切りであの衝撃を再び体感した

令和にあの名作が帰ってきた!
新しいストーリーを読めるのがこんなに嬉しいマンガはそう多くない。
あの頃の高揚感を再び味わえるとか・・・最高かよおおお

今月発売したジャンプSQ3月号で掲載されたデスノート完全新作の読み切り。
ちょっと遅くなったけど買えました。
ジャンプSQは今まで買ったことないけどデスノート読み切りのためだけに購入してしまった。

2019年にこの読み切りのネームが先行公開されて話題になりましたよね。
その時ネームは一切見ないようにしました。
内容を一切知らない状態で読んだけど期待を裏切らない面白さでした。
たった87ページなのに読み応えがあります。
現代を舞台に展開される物語は予想外の結末を迎えました。

デスノート新作読み切りのあらすじ

新たなるキラが誕生!夜神月の死から数年、再び地上に現れた死神リュークにノートを渡された者は正義か悪か!?

出典:Amazon

デスノート新作読み切りの感想(ネタバレあり)

主人公の田中実のキャラも魅力的で好きだし、懐かしの面々を見れてテンションも上がりました。
バカ松田も健在だし(笑)
昔よりも行動が制限される現代ではキラのほうが不利な気もします。
現代版のキラVSエル(L)は誰も予想できない結末を見せてくれました。
これが大場つぐみなんですよね。
シビれます!

Lになって初の敗北を味わうニア。
にもかかわらず嬉しそうな表情を見ると、もしかしたらキラがいなくなった世界に少し退屈していたのかもしれないですね。
罪に問えないaキラ(=田中実)を追う理由が「個人的に見てみたい、会ってみたい」でしたから。

田中実はバカ松田の登場も見越していたのか?

デスノートの使い道に困った田中実はデスノートを売ろうとしました。

ただここで一つ問題が。
キラの力(デスノート)を売買するためには本物だと証明する必要があります。
キラも第二のキラも予告殺人をしてキラ本人だと証明しましたよね。
もちろんキラ事件を担当した警察数名とL関係者にはリュークが見えてるわけですから証明になります。
しかし世間に証明する方法は?
もちろん田中実は殺人をするつもりはない。

そこで松田の登場です(笑)
バカやってるようでキラの力が本物だとキラの代わりに証明した有能な松田。
これきっかけでデスノート争奪戦に国家が参戦します。
きっと田中実はリュークからキラの顛末を聞いた際、バカ松田が動くことまで想定して売買計画を立てたのでしょう(えっ!?)
さすが日本一頭のいい中学生!

賛否両論ありそうな幕切れ

”約束”とは己の誠実さへの証。

1ページ目に書かれたこの言葉。
結末を一言で表してる気もします。

最後はリュークに名前を書かれて死んでしまいますがこれは予想外でした。
途中のルール追加はズルくないか!?
死神大王なにしてくれちゃってんのって話です。
ダメなら最初からルールに書いとけよ!
まさかデスノートを売買する人間がいるとは思わなかったんでしょうね。
死神大王の想像の上をいく田中実。

売買が成立した事後にこのルールを追加してほしかったなあ。
文句言ってますがこの結末に不満はありません!
死神大王への愚痴です(笑)

10億円という大金を手にした田中実が今後どうなっていくのか見たかったです。
資産を増やそうとするのか、それとも働かず好き勝手生きるのか。
誰も予想できない行動を起こす気もするし、、、
アナザーストーリーで読んでみたいです。

気になった点

Q、田中実が計画実行のためになぜ2年待たなければならなかったのか

これは結局謎のまま・・・。
口座開設?とは思ったんですがおそらく違いますね。
ちなみにリュークと接触した時は中学3年ですから15歳かな。

Q、2013年に人間界に向かったリュークがなぜ2017年まで何もしなかったのか

夜神月とは違い、リュークに意図的に選ばれた田中実。
おそらく夜神月に代わる頭のいい人間を見定めてた期間だったのかな。
そして知能テスト3年連続1位を取った田中実に接触したって感じでしょうか。
夜神月ほどの天才なんてそうそういないですからね。

 

感想は以上です。
読み切りでここまで色々考えされられる作品もなかなか無いです。

短編だけど密度も濃く、キレイにまとまってました。
もちろん長編で読みたい気持ちはあります。

4 件のコメント

  • コメント失礼します。
    今回ばかりはどうしようもないな。
    田中が唯一やった犯罪は、リュークを使って不法に公共の電波を利用したぐらい。
    ニアの言うように、武器の売買は罪にならない。デスノートをの売買を罪として立証するには、デスノートの効力を認めさせる。法の整備をする。などなど、とてもじゃないが追いつけないという、法の限界。
    捕まえようにも、均等に分配されたら見つけようがない。
    もしも、田中が死なず、キラとして見つけられたら才能を買われて、Nのチームに加わっていたかも。まあ、本人はそういう危ない橋は渡りたくないっぽいから断っていたと思うけど。

  • Nさんコメントありがとうございます。
    もし仮に田中実をキラとして捕まえることが出来ても、デスノートを使用してない以上大した罪には問えなさそうですよね。
    デスノートの売買を罪として立証出来たとしても、米大統領も同罪になっちゃいますし。
    田中実が生きていたら、ニアが自分のチームに勧誘していた可能性も十分ありえそうですね。
    それはそれで面白そうです!

  • 遅ればせながら、気になった点に関して、その理由をコメントで解説しようかと思います。

    Q.田中実が計画実行のためになぜ2年待たなければならなかったのか
    A.すぐに行動を開始すると、田中実とリュークが初めて接触したところを監視カメラでチェックされる可能性があったからです。

    田中実の家は、さくらTVから11kmの所にあり、このぐらいの距離ならさくらTVを中心に監視カメラの映像を片っ端からチェックすることで、リュークと接触した証拠を収めた映像を見つけることは可能でしょう。
    特にニアからすれば、朝飯前レベルで造作もないことだと容易に想像できます。
    田中実は、リュークからキラ(月)がやった事を聞いたあとで、『でも今同じ事をしても捕まるだろうな』と言ったり、『今は街中監視カメラだらけ…』と言ったりしており、これ絡みで警戒していたのは間違いないと言えるでしょう。

    しかし2年も経過すれば、監視カメラの映像は通常残っておらず、仮に万が一映像が残っていたとしても、半径11kmの映像2年分(しかも3日以内でaキラはノートの記憶をなくす)を片っ端から調べて特定するのは不可能であり、これでは二重の意味で絶望的です。そしてそれ以降も一切の隙を見せず、金の受け取りまで見事完遂しました。だからあのニアですら、捜査すらせずに即あっさりと負けを認めるまでに至ったと言えます。

    Q.2013年に人間界に向かったリュークがなぜ2017年まで何もしなかったのか
    A.これは恐らく筆者の言う通り、夜神月ほどの天才なんてそうそういなくて、頭のいい人間を見定めていた期間だったとも言えますし、或いはその4年の間にも実は何度か接触してデスノートを渡していたが、cキラと同等かそれ以下の取るに足らないレベルの人たちばかりで印象にすら残ってなかったのかもしれませんね。
    こればかりは、どうにも描写が少なく、どうしても考察の余地が複数生まれてしまいそうです。

    こんな感じですかね。

    • 一般人Aさんコメントありがとうございます。
      なるほど!とてもわかりやすい解説で、抱えていた疑問が解消されました。
      とても慎重な田中実からすれば、考えられるリスクを限りなくゼロにするための2年間だったと。
      納得です

      Q2に関して言えば、確かに4年の間に何人も接触してる可能性もありますね。
      でもおっしゃる通り、描写が少なすぎて考察も難しいですね。
      また読み返したくなりました!笑
      貴重な意見ありがとうございました!

  • へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。